部位別の症状について

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部位別の症状について

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背中(胸椎、胸背部)について

胸椎は、首・腰骨の間にある12個の骨で、左右の側屈を得意とする構造をしています。
その為、前後のゆがみ(猫背・反り腰)の姿勢が長く続くと筋肉に負担がかかり、固く慢性的なコリになります。
約5kgの頭を支えている為、左右のズレが生まれると側弯症がおこりやすくなります。また、背中のゆがみは頚肩腕症候群や五十肩にも悪影響をあたえると考えられます。

背中

肋間神経痛

肋間神経と呼ばれる神経が刺激されることによって起こる神経痛のことです。
主に深呼吸や咳などの肋骨の動きによって起こり、背骨から肋骨にかけて突発的な激痛が走ります。
また、悪化すると多部位に痛みが発生することがあります。
肋間神経痛とは症状名であり、ストレス・不良姿勢・帯状疱疹ウイルス・外傷等の体の不調が、背中の痛みとして出ていると考えられます。
身体のゆがみを正すこと、背中全体の緊張を和らげ、背骨の動きを正しくつけていくことが重要です。
(内臓からくると思われる痛みは、検査を受けることをお勧めいたします。)

猫背・反り腰

背骨とは上半身を支える柱の役割があり、骨盤はその背骨の土台になっています。
そのため骨盤や背骨がネジレると、それに伴って前傾姿勢(猫背)、後傾姿勢(反り腰)が起こり、それらを支えている筋肉の緊張の強まり、または筋力の低下によって、姿勢が崩れ身体に様々な痛みを生み出す原因となります。
骨盤や背骨のネジレによる前傾・後傾を整え、筋肉のバランスを良くすることで、前後左右の動きがスムーズになり、痛みの出にくい身体を作ることが出来ます。


腰の症状について

背中側で肋骨と骨盤に挟まれている範囲のことで、上半身を前に倒す・後ろにそらす・横に倒す・左右にひねるなどの様々な動きに関わります。
腰椎と呼ばれる5つの骨で形成され、重い体重を支えるために横から見るとお腹側に少しカーブして、体を動かすときに起こる衝撃を逃がすしくみになっています。
ただ現代人は長時間イスに座ったりするなどの様々な理由で、このカーブを崩してしまうことから腰痛になってしまう人が多く見られます。
また脳から始まる中枢神経が腰椎の間から背骨の外に出るため、坐骨神経痛などの原因となりやすい部位となります。

腰

ぎっくり腰(急性腰痛)

骨盤を構成する腸骨と仙骨のジョイント部分が、不安定な状態です。
急性の症状の為、筋肉に炎症が起き、なったその日から2~3日の間が一番ひどく痛みます。
骨盤を支える筋肉(大腰筋)をゆるめ、骨盤を正常な位置に正すことで治癒します。

坐骨神経痛

坐骨神経とは、腰⇒骨盤⇒モモ裏を通って足先まで伸びている、人体の中で広範囲に及ぶ神経です。
坐骨神経痛とは、腰椎や骨盤のズレなどにより生じた、腰部筋肉の痛みや緊張が坐骨神経を刺激している痛みです。
辛い症状の時には、夜間時に激しい痛みで眠れなくなる事もありますが、夜間の痛みが軽減することによって回復していきます。
治療法として、骨盤のズレを整え、硬くなったおしり・足の筋肉をゆるめていく事が必要です。

腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニアとは元々体内にある組織(椎間板や髄核)が、本来あるべき所から飛び出している状態です。
ヘルニアによる腰下肢痛は、ヘルニアによる圧迫、その腰部の筋肉におこる炎症が関与しています。
下肢の痛みやシビレ(片側)・機能障害などのヘルニア特有の症状がでます。
しかし、ヘルニアの所見があっても症状がでない、腰下肢痛も訴えることもない人がいます。
痛みやシビレは、脳が感知することによって上記の症状が現れます。このような理由からヘルニアに対する治療法は保存療法で様子をみるという考え方が一般的になってきました。
骨盤・仙骨のゆがみ・身体全体のバランスを整え、硬くなった筋肉をゆるめ、日常生活での姿勢を正していく事で、完治していきます。

腰部脊柱管狭窄症

腰の神経の通り道である脊柱管が狭くなることにより、神経が圧迫されて起こるものです。
特徴的な症状は歩行障害で、しばらく歩くと脚が痛くなったりしびれたりして、歩くことが困難になるというものです。座って休むことで症状はなくなり、また歩けるようになりますが、しばらく歩くとまた症状があらわれます。
他の症状としては、腰痛、脚の痛み、しびれ、冷感、違和感です。
ヘルニアの場合の多くは片側ですが、狭窄症は両側に症状が出る点が異なります。

脊椎分離症・すべり症

腰椎を構成する椎骨にひびが入ってしまう疾患で、スポーツを行う学童期に多く起こります。
そして、分離症を放置した結果、隣り合った脊椎との間でズレが生じる脊椎すべり症に進行する場合があります。
当院での治療は、急性期は安静やコルセットによる固定が中心になります。
慢性期は腰椎や骨盤のバランスを改善することで周囲の筋緊張を緩和し神経の血流を良くして痛みの軽減をはかります。
また、腹筋等の筋力をつけることも症状の改善、悪化の防止には重要ですので併せて指導していきます。



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