はり

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はりについて

はりの定義

はりとは、一定の方式に従い、“はり”をもって身体表面の一定部位に、接触または穿刺刺入し、生体に一定の機械的刺激を与え、それによって起こる効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健及び疾病の予防または治療に広く応用する施術である。

はりの材質と特徴

現在使用されているはりの材質としては、ステンレス、金、銀などがある。また、最近は衛生的に優れたディスポーザブルはりが多く普及している。

  • 金はり
    利点:柔軟性にとみ、人体組織へのなじみが良い。腐蝕し難い。
    欠点:効果で耐久性に欠ける。
  • 銀はり
    利点:柔軟性・弾力性に富み、人体組織へのなじみが良い。金はりに比べ、安価である。
    欠点:酸化し、腐蝕しやすい。耐久性に劣る。
  • ステンレスはり
    利点:刺入しやすく折れにくい。腐蝕し難い。安価である。高圧滅菌や通電に耐える。
    欠点:他に比べ、柔軟性・弾力性に劣る。

特殊はり法

皮内はり 種類 赤羽幸兵衛の発案で、細く短い(長さ3~7mm)はりを筋層へは刺入せず、皮内に水平に刺入し長時間留置し、持続的な刺激を与えるものである。鍼柄は体内に入らないように円形(リング型)か板状(平軸型)で工夫されている。
適応 疼痛性疾患などに対し皮内に長時間留置し、持続的な刺激を与えるものである。また、数は多くしない。
方法 圧痛点など体表反応を確認しながら刺鍼部位を決定する。ピンセットを用いて刺入し、テープで固定する。
円皮はり 種類 円皮はりは画鋲状になった短いはりを垂直に刺入、皮内はり同様、持続的な刺激を与える。また、中国ではきんしんと呼ばれ、耳はり療法に応用されることが多い。
適応 操作が簡単なため、スポーツ競技者に用いられることが多く、競技時の筋痛・筋疲労に効果があると言われる。
方法 皮内はりと同様に行う。また、テープ付きのものも多く利用される。
灸頭はり 適応 肩こり・腰痛・下痢・下肢冷えなど。
方法 置鍼したはりの鍼柄に艾を球状に付け点火することで、はりの機械的刺激と灸の温熱刺激を同時に生体に与えようとするものである。温熱効果を強くする場合、艾を数回取り替える。艾の落下を防ぐため鍼柄にキャップを付けその上に艾をのせたり、艾を取り替えるときに専用のスプーンを用いたりする。はりは艾の重量を支えるため、あるいは皮膚との距離を保つために必要な太さ、長さのものを使用する。また、鍼柄が金属でカシメ式のものを用いる必要がある。
低周波はり通電療法 適応 顔面麻痺・坐骨神経痛など。
方法 刺入したはりに電極を取りつけ、低周波通電する方法ではり麻酔は代表的なものである。 使用するはりは、通電による腐食を考慮して3~5番(20~24号はり)以上のはりを使用する。
耳はり 耳介上にある特定点に刺鍼して疾患を治療する方法をいう。フランスのP.ノジェの体系的研究により発展した。

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